今回の顛末

今日の通院で一区切りついたので、とりあえず。



11週になって初回妊婦健診を受けた日、「稽留(けいりゅう)流産」だと診断を下された。



胎児は9週程度で発育が止まっていて、何より鼓動が確認出来なかった。
超音波のモニターには、小さいけれどしっかり人の形をした胎児が、縮こまった格好で横たわって映っていた。


別室で詳しい説明と「子宮内容物除去手術」の話を聞いている内に、貧血で倒れる時の様な症状が出て、2回も話を中断させてしまった。
健診の為に朝食抜きだったのと、精神的ショックを受けてしまった為だと思う。


結局、手術日は翌日電話連絡する事になり、その日はそのまま帰宅した。
ニィと妹にはメールで連絡。
ニィは何も言わなかったが、帰宅してすぐにほんのちょっぴりの日本酒を私に寄越して、自分も猪口一杯の酒を一緒に飲んだ。
多分、弔いのつもりだったんだと思う。
私は酒を飲む時に「ああ、もう飲んでも何の影響もないんだ」と思ったら、哀しくなった。
夜、眠る時にニィが抱きしめてくれたので、私も抱きついた。



一週間後、手術を受けた。
担当の医師が「手術前後のスケジュール・どういう手術か・リスク・術後の経過について」等を詳しく話してくれた事と、同室に同じ手術を受けたと思われる(聞こえてきた会話から判った)人がいた事で、自分が特殊な状況なのではないかという不安は無くなった。
手術室に入ってからも、立ち会う看護士が直前まで色んな話をしてくれたので、気持ちを落ち着けることが出来た。


前処置は少々痛い思いをしたが、手術そのものや術後は痛みも無く、出血が無ければ本当に手術を受けたのか判らない位だった。




で。
今回、予想外に私に精神的苦痛を与えてくれたのは、実の母親だった。


元々、家族内では言葉を選ばずに言いたい事を言い、それが原因で喧嘩になる事も多かったが、同じ女同士、多少は労ってくれるだろうと思っていたのに。


流産の診断を下された私の横で「こういう(=流産)のは、母体の体質ってのはあるんですか?」と、医師や看護士に聞いてくれたり。
術後(今考えると、何だかんだ言って精神が不安定だったんだと思う)、自宅でじょおをキツく叱り過ぎる私を諌める言葉のつなぎに、「そんなんで、よく子供が2人3人欲しいなんて言えるね。よくまぁ子供を産んだもんだ」と発言してくれたり。


これが他人からなら、多少ショックは受けても、大して気に病まなかったと思う。
実母からの発言だっただけに、鈍感な私が不眠と胃痛を引き起こす程にショックを受け、大いに気に病んだ。
今は何とか浮上している。
何をしたかと言うと、「何も考えずに言った言葉なんだ。そんな言葉に傷ついているなんて莫迦らしいぞ」と自分に言い聞かせた。


・・・・・・哀しいかな、それ以降、私は実母に「手放しの信頼」を寄せる事は出来ないでいる。




とまぁ、色々あった今回。


流産は、誰にでも同じ確率(約15%)で起こり得る


8〜9割の流産は「自然淘汰(染色体異常で育たない等)として起こる


という事を知った。
だから、「普通に生まれた」じょおをもっと大切にしようと思う。


まぁ・・・今日も今日とて叱り飛ばしてしまったのだけれど。